トック氏が送る
ドキドキ☆ときメモ日記


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2章
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 −前回までのあらすじ−


長期入院の末、パイパンになって帰ってきた黒タカ氏が俺に告げた遺言。

「ときメモの攻略書いてくんない?あ、コーナーもう作っちゃったからよろしく」

「いや、あの、ちょっと、なんで?だいたい詩織ちゃんって誰?」

とてもそんなことは言えなかった。

俺は黒タカ氏の遺志を継ぎ、ときメモを探す旅に出た。
いくつものサイトを尋ね、探し歩き、疲れ果てた俺の目の前にあったもの。

それは『団地妻の誘惑』だった。

あれはいつの頃だったろう・・・そう、まだ俺が6つか7つの頃だろうか。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれたケースの中、一枚の5インチ・フロッピーディスクに貼られたラベル。

『団地妻の誘惑』

だんち・・・?・・・つま・・・ゆーわく・・・?ゆーわくっ!?
毛も生えぬ少年でさえ、はっきりと認識できる危険な情欲の響き。
少年の心の奥から湧き上がる本能に最も近い感情。
それは、決して開けてはいけないパンドラの箱だった。
エアロ的に言えば「She is PANDORA!!」
まっちゃん的に言えば「アカンアカン!!それはアカンで〜〜!!」
しかし誰も少年の内なる衝動を止めることはできない。
トック少年はおそるおそる箱からディスクを取り出し、目の前のPC−9801にセットした。
そして、想像を絶する冒険へと旅立ったのである。


〜1ヶ月後〜


「スーキーン――!」
とわけも分からず叫ぶ俺を、母親は何も言わず殴りつけた。
そして、俺が愛した『団地妻の誘惑』は風の又三郎のようにどこかへ消え去った。
消失は哀しい記憶となって俺の心に残った。だが、今ここにそれがある。よみがえった愛がある。
幼心のままに、俺は団地妻を再度攻略しようと挑むのであった。(ノンフィクション)


さて、遅ればせながらゲームの肝の部分、コマンド説明をしておこうと思う。
これから団地妻を誘惑してみようという人の手助けになるかもしれない。




はいみんな目をつぶって―


いいか―


このなかで― 団地妻を― 誘惑してみたいってやつ いるか――?


いたら手をあげて― 先生おこらないぞ―





団地を生き抜け!〜戦慄のコマンド紹介〜



■移動コマンド
通常それぞれ四方向に移動することができる。移動先は矢印キーでオッケーだ。
特殊なコマンドはUP・DOWN、それとIN・OUT。
UP・DOWNは階段を登り降りする際に使用。
IN・OUTは団地の一階から出るためのコマンドである。
団地の外には自販機があり、買い物をしてタイリョク・チセイなどを回復できる。
ちなみに2階以上の階段でOUTを選択するともれなく転落死する。

■knock
ドアをノックするコマンドなので、ドアの前で入力しないと意味なしおちゃん。
他の場所で入力すると、アタマ ダイジョウブ!?などのキツイ突っ込みを入れられてしまう。
1回のノックで返事が返ってくることはまずない。だいたい3〜5回くらいか。
6回を超えても返事がない場合は、あきらめて別の部屋に移ろう。
なぜなら、1度ノックする度に体力が1減るからである。東京はみんなもやしの子だね!!

■hello
ノックコマンドを使用した際、「ドナター?」「ダーレ?」などの返事があった時に使用するコマンド。
なかなか一回だけでは部屋に入れてくれない。しかしノックコマンドで中に誰かいるのが確認できれば、
あとは必ず部屋に入れてくれるところまでは行く。シカトされても大きな声で元気ですかッッ――!!
ちなみに、1度挨拶するごとに知性が1減る。どういう理由でそうなるのかよく分からない。
たぶん「こんなゲームやってるとアホになりますよ」つー開発者のささやかなメッセージなのだろう。

■open
挨拶コマンドで「カギ ヲ ハズシタワ」「ドーゾ オハイリニナッテ」など
OK返事をいただいた時は迷わずこのコマンドを使おう。逆に挨拶コマンドで返事がない場合は、いくら入力してもダメ。
不法侵入はできない。ま、セールスマンだからね。
扉を開けると体力が1減少するのが不可解だが、防弾仕様厚さ鉄板30センチとかになってるんだろう。
幽霊とかヤクザとかオカマがその辺うろついてるし。

■sell
団地妻その他にスキンを売るためのコマンド。つーかスキンのセールスマンなんて実際にいるのかなあ。
場合によっては「ニドト コナイデ!」と追い返されることもある。
逆にうまくいけば「イクラデ?」と値段交渉にうつれる。
自分の提示した金額が、相手の希望範囲内であれば商談成立だ。
相手の希望より値段が高いと一度だけ再度値段を提示できるが、失敗すると追い出されてしまう。
ちなみにヤクザ・幽霊・オカマには使用不可。「僕らはみんな生きている」のようには行かない。











■fuck


■pay
どうしても敵に勝てない時に、オカネを払って見逃してもらう情けないコマンド。
ここ1番で役に立ちそうなコマンドだが、実は、敵はレベル5でもない限り大して強くないので
このコマンドを使う自体、既に団地内で死にかけていることを意味する。
したがって、あまり利用価値のないコマンドである。ちなみに団地妻にも実行可能。
女にみつぐのもセールスマンの道なのだ。
しかし、みついだからと言ってなにが起こるわけでもない。

■attack
 たぶんこんな感じ。(戦うセールスマン) 

■take
団地内に落ちているアイテムを拾うためのコマンド。
落ちているのはアルギンZや、パソコン雑誌、ビニ本や、ヌンチャクのたぐい。
ヌンチャクを取ると攻撃力がかなりUPするので、見つけたら必ず拾っておこう。
「アチョー!アチョー!」と間抜けな雄叫びを挙げながら重い一撃を繰り出すことができる。
その他拾える回復アイテムも、タイリョク・チセイが減りやすいこのゲームにおいてはかなり重要である。
それにしてもいったいこの団地はどうなっているのか。
これでは「エスケープ・フロム・LA」ではないか。

■flash

白いの出た。(和訳)

いったいこんな下品なコマンドにどのような利用価値があるのか。
セールスマンどころか、これではまるでヒミズのおっさんではないか。
セックスはリターンキーで事足りるのでこのコマンドの存在価値が見出せない。
と思っていたら、実はあったんです、このコマンドの利用法。

『団地妻の誘惑』には、セックスせずにセールスを続けると、徐々に主人公のセイリョクが上昇するというシステムが存在する。
70程度なら別段気にするほどではないのだが、セイリョクが黄色ゲージを超え、
レッドゾーンに突入してしまうと、主人公は扉の先にいる女に誰彼かまわず襲い掛かってしまうのだ!


お前セールス向いてへんて!

 
で、そのセイリョクを発散させるのがこのコマンドなのだ。
どこで発散させるかというと、トイレ。
3階あたりにトイレがあったと思うので、レッドゾーンに突入してしまった人は
そこで抜いてからセールスに向かおう。参考文献・メリーに首ったけ。

どうだろう。これでいくぶん団地内を歩き回りやすくなったのではないだろうか。
お次は敵キャラ紹介にGO!






トラッキー&ラッキーが送るよい子の敵キャラ紹介


 「いえ〜〜〜っい!!みんなのヒーロー・トラッキーさ!」

 「わたしはラッキー、よろしくネ」

 「今日はよい子のみんなにとっておきの情報をプレゼント!」

 「あら、トラッキー、それってなーに?」

 「Ohイエハニー!よくぞ聞いてくれたぜ!ズバリ、『団地妻の誘惑』に出てくる敵キャラの特徴をみんなに教えちゃう!スゲーぜおさむちゃん!ってな○得情報さ!」

 「まあ、トラッキーたら。団地妻だなんて、わたし帰る!」

 「ノノノちょっ!ちょっと待ってくれよ!ラッキー!」

 「なーんてね。ゆるしてあ・げ・る。でも、今日だけよ。」

 「Oh!それでこそマイハニ―!じゃ、はりきって行ってみよ――!」

 「よい子のみんな、おかあさんにはナイショよ(はあと)」





FILE No1 ヤクザ 

 「ヘイ野郎ども!どこからともなく『とんぼ』が聞こえてきたら要注意だ!」

 「ヤクザは主に長渕キックで攻撃してくるわ。でも心配しなくてもだいじょうぶ。意外と体力がないから、ひるまずたたかっていれば勝てるの。がんばって!」

 「弱点は内角さ!内角の際どいところを攻めれば倒せるよ!」

 「ねえ、トラッキー?それってあの人のこと?」

 「オー、それは言わない約束だぜハニー」

 「・・・き」

 「シャラ――ップ」

FILE No2 幽霊 

 「お次はこいつ!抜けたと思ったらどこからともなく現れるから気をつけろ!」

 「いるのかいないのか分からない地味なキャラクターだから、見くびってしまいがちね。でもてごわい相手よ。主な攻撃はバントと右打ちね

 「いつもいつも カネ オイテケー! 幽霊のくせにがめつい野郎さ!」

 「だって、脱税しちゃったくらいだもの」

 「Oh―――。そこまで言うことないじゃないかハニー?」

 「ちょっと言いすぎちゃったかしら。ごめんなさい。ところで幽霊の対処法だけど、ありそうでないの。結局は力押しね」



FILE No3 オカマ 

 「最後はこいつ!オカマ!何でもアリだこの団地!

 「オカマっていうより、ドキンちゃんみたいね

 「攻撃するとアナタ ソンナシュミガアッタノ!?って叫ぶんだ。よい子のみんなはこんな大人になっちゃダメだぜ!」

 「気をつけなきゃいけないのは、廊下だけじゃなくてオカマが部屋に潜んでいる時もあるの。もし部屋ではちあわせてしまったら大変なことになるわ」

 「ま、まさか・・・」

 「そのまさか、よ。トラッキー」

 「オーマイガッ!!マジかよ!助けてヘルプミー!!」

 「決して逃げられないから、部屋で会ったら運が悪かったと思って、あきらめるしかないわね。もし部屋で出会ったら」

 「アラ、マッテタノヨン ウフフフフン」

 「こんな感じね・・・。それからあとは・・・」

 「うわっ―――!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ―――!!

 「さ、お尻かして(はあと)」

 「がっ・・・あっ・・・ちょっ・・・まっ・・・

 「ま、敵キャラの紹介はこれくらいね。それじゃ、次回からはプレイ日記に戻るわ。よい子のみんなは応援してね。チュッ」

 「よかったわよ、トラッキーちゃん」

 「あ・・・☆が・・・ついたり・・・消えたりしてる・・・」

 「すいせいかなあ・・・いや・・・違うな・・・。すいせいは・・・もっとバッーってかがやくもんな・・・」




<第3章へ続く>


★管理人プチコメント★
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 う、うわぁー! この男もう絶対ときメモやる気ないよ!
 絶対団地妻日記にする気だよ
うわぁ――――!!
 うわぁ――――――ッ!!

 あとパイパンなってないです。
 そもそもそんな専門用語知らないです。剃られてないです。



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