狩リノ時間ダ……
ファイナルファイト以降、ファイナルファイト系と呼ばれる作品は星の数ほど出ました。

バーニングファイト、ラッシングビート、ミュータントタートルズ、
ラッシングビート乱、ラッシングビート修羅、ラッシングビート。

しかし、そのいずれも偉大なる元祖を超えることは出来なかったのです。
それもそのはず、オリジナルメーカーのカプコンにすら
ファイナルファイトを超える物は作れなかったのですから。
キャプテンコマンドーや天地を喰らう2など同ジャンルのタイトルを重ねはすれども、
どれも小ぢんまりとした印象でファイナルファイトには及ばない。

歴史上、ファイナルファイトを超える作品はただひとつ!


koya画伯

エイリアンVSプレデタ−


これだ! コンチクショー!!

ファイナルファイト同様、カプコンから発表されたこの作品。知らない人も多いのではなろうか。
何せ最強のファイナルファイト系でありながら、版権問題で無念にも幻と化してしまっているのである。
なんたる損失。我輩、残念でならぬよ。

このゲームの何が面白いかって、制限がない。
このジャンルのタブーにことごとく触れてるんです。

飛び道具撃ち放題。

うわぁお。

ゲームバランスを崩すため、弾数制限が厳しいのが常識だった重火器がなんと撃ち放題。
連射しすぎると弾を込めるスキが出来たりパワー充電に時間がかかったりするんだけど、
基本的には無制限に撃てます。ばきゅんばきゅん。
10秒間弾数無制限になるアイテムも頻繁に登場するし、
撃ち放題のステージもあるもんだから気分的にも無制限。
わらわらわいてくるエイリアンを撃ち殺すわ焼き払うわ。

標準装備の重火器の他に拾える重火器も多彩。敵から奪って乱射するのもまた快感。
皆さん、是非とも狂ったように笑いながら撃ちましょう。

次にいつでも殴れる。

うわぁお。

敵が吹っ飛び中だろうがダウンしてようがいつでも攻撃可能。
殴って倒れたところを銃で追撃なんて常識。めちゃくちゃに暴れられます。
ハメっぽくなっても気にするな!
寝てても浮いてても殴って撃って投げ殺せ!!

これのおかげで今までは敵をダウンさせても
起き上がるまで待たなくてはならなかった不毛な間が無くなり、
よりいっそうの爽快感を生み出すことに成功しています。

重火器問題に殴り放題問題。
ひとつ間違えばバランスを崩しかねない諸刃の剣が、奇跡の融合を果たしているのがこの作品。

と言えば面白さが伝わるでしょうか。

実際このゲームは結構簡単なんですよね。
プレイヤーがシステム的に強いから。
体力の少ない敵が狂ったように大量出現という仕様も
無駄に固い敵の多かったこのジャンルに一石を投じてます。
とにかくテンポが良いんですよね。

敵がエイリアンってことは味方が宇宙の狩人プレデター。
颯爽と姿を現し言い放つ、

狩リノ時間ダ……

これカッコ良すぎ……
ついつい実生活の中で多用してしまうのも無理からぬことでしょう。

プレデターのその人間離れした動きには、自キャラでありながら恐怖すら覚えます。
エイリアンと肉弾戦を挑める腕力に異常な跳躍力。
後半は人間の敵も出てくるんですが、勢いでつい言っちゃうんです。

人間風情がっ!!

って。

少々撃たれても人外の瞬発力で縦横無尽に画面を駆け巡る。
ジャンプするだけで端から端まで一瞬の内に移動出来ちゃうんですよ。怖いって。

一応、女性キャラとシュワルツェネッガー似のサイボーグ男もいたりするんだけど、
シュワの遅さは絶望という言葉以外では言い表せないね。
人間キャラを使った後にプレデターで肉弾戦やるともう辛抱たまらん開放感です。

しっかし、前述の通り幻になってるんで基板を探すか、
ゲーセン巡りで見つけ出すしかプレイする方法がないんですよね。
ホントにもったいのないことです。