さあ どうした? お前の言葉は偽りか? |
振り返ってはならない! 振り返ることは風丸への冒涜! 今はただ走れ! 北斗神拳伝承者ケンシロウの元へ! |
ついに堕つ |
このオレが・・・ 誰の・・・ 何に・・・
負けるというのか!
オレの氷の心が! 炎の剛拳が!
お前の哀しみに打ち砕かれたというのか……
リュード! 哀しみだけではない!
とうえいは
強敵との凄絶な戦いの中で
深き愛をその心に刻んだのだ
愛
全ての哀しみを包み込み
深き愛を心に抱く者こそ北斗神拳伝承者
……
オレの拳は……
天には
届かぬか……
リュード・・・
お前もまた哀しき男よ。
・・・そう。
かつて我が兄ラオウが
天を目指したように
さあ リュード
オレと共に還ろう
北斗の漢達が眠る地へ・・・
リュード!
ふっ……
199X年……
この惑星は死んだ
だが己の星に殉ずる
熱き漢達は死なない
ある時は歴史の裏に潜み
またある時は乱世の矢面に立ち
世界を拾うべく血を流した
北斗の漢達は滅びない
新世紀を迎え
未だ惑星は死んでいようとも
その怒りは乱を断ち
その哀しみは愛を育む
いつか世界に
希望が生まれる日まで……
さらばだ
七星覇拳伝
北斗神拳の彼方へ
完