藤堂竜白とは龍虎の拳を象徴する人物であり、同時にネオジオ界屈指の漢でもある。 ここでは藤堂竜白という人物の性情について触れてみようと思う。 |
藤堂竜白、表向きは失踪という形になってはいるものの 実質、存在を抹消されたと言っても過言ではない。竜白とは所詮時代にそぐわぬ漢だったのだ。 しかし竜白はまたそこで引き下がる漢でもない。 ここでは背景と共に生き続けた藤堂竜白の半生を振り返ろうと思う。 |
餓狼シリーズ最高傑作の呼び声も高いガロスペ。 そんな大作にまさか竜白ごとき小物が…… い、居た! 洗濯? 洗濯をしておられるのか? もの凄い勢いで洗濯をしておられる。一心不乱に洗濯をしておられる。 しかしこの時期は龍虎の拳2発表前。 まさか竜白一人だけ続編で消えることになるとは誰も思わなかっただろう。 非情の宿命をすでに知っているかのように、その後姿には葛藤を感じさせる。 |
竜白が本格的に背景を極め始めたのがこの作品。 ここでも一つの物を極限まで高める竜白の気質が伺える。 リョウはお腹がかゆいようだ。 |
に、にこやかにスーツを着込んでおられる!! しかしスーツ姿に身を落としても自慢の赤胴を忘れないのが藤堂という漢。 ただ対戦相手がいないだけで、いつ何時、誰の挑戦でも受ける準備は常時整っているのだ。 それにしても何か吹っ切れたような笑顔に癒しを感じてやまない。 |
応援していますね、扇子振り乱して。 しかしそれも当然。今、闘っている袴の娘は竜白の娘なのである。 名を藤堂香澄。 売れ線狙いのキャラながら「親父のほうが良かった……」という声が大半を占め、 いまいち人気薄だったという不遇の娘である。 父は偉大なのだ。 |
'95で仲良くなったのだろうか。 今回もダック、ヘビィ・D!と一緒に応援している。しかもD!は一緒に扇子まで振っている。 リストラ者同士、もはや心はひとつと言ったところだろうか。 これが漢の友情! 朋友だ! |
あれ? なんでD!出てるの? で、わしはまた背景? あれ? 友情は? ペア扇子は? あれ? ………… |
オロチ編完結の由緒正しき'97EDにまで登場するこの赤胴の漢こそ竜白。 メリーゴーランドの柵にもたれかかりながら格闘婦女子を観察する姿は、まさに、 「わしにもちょうどあれくらいの娘がいたんじゃよ……」 と帰れぬ家庭を懐かしむリストラ親父のソレである。 ちづるにも「何この親父、ウザッ!」とばかりにメンチきられてる。 竜白の理解者は哀しい瞳で彼を見つめるクマさんだけだった。 |
SNK死すとも竜白は死なず。 無機質な、薄暗くジメジメとした世界観になったネスツ編では気軽に扇子を振ることも許されず、 またリストラされたかに見えた竜白だが、2000ではマニアックストライカーとして活躍。 そして2001では住み慣れたポジションに復帰し生き生きと仕事をこなした。 しかしキャラとの対比を見ても解るように竜白の姿は米粒のように小さく、 ここに彼の待遇の悪さが見て窺えるだろう。生きろ! |
再びやって来たお祭りKOF。 古今東西から背景に(使いまわし絵の)猛者達が集う中、 背景を極めし藤堂竜白も当然ワンポジションを獲得。 カプエス2出場効果だろうか、前年とは比較にならぬほどの高待遇を得ている。 いつの間にか再会しているらしい娘、香澄と共にお茶をすする姿はとても優雅で煌びやかだ。
政治的な戦略も感じさせる。 ここまでは先輩背景職人として格の違いを見せつけた竜白だが、しかし、
確かにこの時間は深夜と言っても良いほどの時間なのだろう。 他の観客もみな家路につき、未だ背景を行っているのは夜に生きる忍、影二だけだ。 第一試合から観戦し、夕方には全霊を込めて扇子を振り乱した竜白に 眠気が襲って来るのも仕方がない。 まだこの場に残っていることを評価するべきなのかも知れない。 しかしだ。竜白こと藤堂竜白は人一倍、武を重んじる漢だったはず。 観戦中に寝るなどグリーンスタジアム神戸の外野席で 試合そっちのけでいちゃついて珍プレー大賞に出されるカップルが如き低俗な所業。 彼はカプエス2出場で少しばかり天狗になっているのではないだろうか? どうかもう一度我々の愛したハングリー精神溢れる竜白に戻って頂きたい。 これでは娘に置いて帰られても已む無しと言えるだろう。 |
10年の歳月を経てリメイクされたKOF'94でも この漢のポジション、スタイルは幾ばくの変化を見せることもなく、背景に陣取る藤堂竜白。 しかし、ハイレゾ化により美顔を手に入れた仇敵タクマとは対照的に、 背景キャラは正面向きが当然という常識感に囚われて私自身勘違いをしてしまったのだが、 背を向けている。 局部と思われた割れ目は臀部だったのだ。 恐らくまだカメラが回っていないと判断ミスをしてしまったのだろう。 しかもその動作を目で追うに、どうも彼はかなりの確率で立ちションをしている。 正面の矢吹真吾はその彼の蛮行を必死に隠蔽する、 実に勇者的な行動を取っていたのだ。これには私も拍手を送りたい。 そして藤堂先生には、その品位の失落に失望の念を抱かざるを得ない心境だ。 |
薄もやの中、何故か追加キャラとして登録された草薙柴舟を恨むかのように蜃気楼、 あるいは心霊のように佇むある漢の背。 麻宮アテナの歌が軽快に流れる中、サイコボールが光り放ち、 照らし出したのはアジア圏を根城にしているのか、藤堂竜白の姿だった。 そのブルブルと小刻みに動く動作は、 普通'94に出てたキャラで追加って言ったらマチュアの方出すんじゃない? という葛藤のようでもあり、やはり立ちションのようでもある。 というか立ちションそのものだ。 藤堂先生には今一度、自分が妻子ある身ということを思い出して頂きたい。 |
再び餓狼の世界に身を置く竜白。 文字通り背景に身を置くだけの竜白だが、 その口の動きを解読すると「トゥードゥー」「トゥードゥー」と言っていることが判る。 地道な広報活動に就職への意欲を感じさせるが、 マナーの悪い客であることは想像に難くないだろう。 |
妖怪腐れ外道や巖陀羅、花諷院和狆、アースクェイクらと共に徒党を組み、 一条あかりの劾鬼・百鬼夜行にて破竹の進軍を続ける藤堂氏。 ネオポケ版でも出演した実績を買われてか、腐ってもNEOGEOキャラである氏は NEOGEO BATTLE COLISEUMの舞台でも召喚されることになった。 魑魅魍魎達の中にあっても一歩も引かぬその存在感は歴戦の証か。 劾鬼・百鬼夜行のダメージの約3分の2は藤堂氏の行進によるものだという説も 専門家各位の間で出回っているほどである。 |
ついにポリゴン化され、一歩先行く3D背景の世界に身を置く竜白。 極限流の道場において骨肉の姉妹戦争を傍観する彼の胸中には、 結局帰れぬ一家の愛する娘達の姿がフラッシュバックしているのだろうか。 尚、同道場内には氏の仇敵であるタクマ・サカザキ氏の姿もあるのだが、 だからといって何か因縁をふっかけるでもなく、マナー良く試合を観戦した。
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すでに極限流道場台湾支部の柱拭きの人である。 |
背景キャラの祭典と化しているKOFXIIIであるが、大先輩の藤堂先生がこの扱いの小ささである。 扱いのみならず、当然そのサイズも極小。 HD時代へと入り、映像の解像度が大幅に上がったにも関わらず、 竜白のサイズは逆に縮小している。 仇敵、タクマ・サカザキが裏キャラのMr.KARATE版までDL配信される優遇を見せる中、 常に時代と逆行し続ける藤堂竜白。そろそろ潮時か。 |
ついに時を超えて江戸時代にまで登場する竜白。 泣かせるのは貴方の人生だ。 |