考察 炎を出せるのはそんなに特殊なのか?

'98までの主人公、草薙京。
彼の一族は拳から自在に炎を引き出せる能力者だ。

しかし、KOFには他にも炎を操る格闘家はたくさん存在する。
庵は勿論、オロチクリスにK'、舞やチン・ゲンサイだって炎を使う。
ではKOF内で炎を操る能力は特別視される力ではないのか?

いや、そんなことはない。
KOFにおける自然を操る能力とはオロチ四天王のみが持つ神にも匹敵する能力である。
それは間違いない。
では京以外の炎使いはなぜ自然を操れるのだろうか?
ここではそれを考察してみよう。

八神庵
 草薙家の分家のため、同一族に当たる。
草薙柴舟
 草薙の血を引いているため当然使える。
クリス
 オロチ八傑集の中でも特に力の強い自然を操れる存在。
K'
 ネスツにより京の能力を移植されている。
 ただし特殊なグローブがないと制御出来ない。
クリザリッド
 同じく京の能力を移植されているK'のクローン。
クローン京
 炎の能力もそのままクローニングされている。
K9999
 小説版によると京の9999体目のクローン。

彼らには京と同質の炎を使える設定上の理由がある。
では他のキャラはどうだろうか?

不知火舞
 不知火流忍術で不知火の焔と呼ばれる火遁の術であり、
 肉体から発火した物ではない。
アンディ・ボガード
 舞と同じく不知火の焔を扱うことが出来る。
ジョー・東
 燃える男だから。
ビリー・カーン
 発火機能付きの特殊な棒を使用。
 火は出るが、棒は燃えない優れもの。
怒チーム
 火薬を使用(良いのか!?)
鎮元斎
 アルコールを使用。

と、このように肉体から直接、炎を出しているわけではないのである。
京達の発火能力はやはり特筆すべき体質なのだ。実に変態の域に達している。

結論 肉体から生で発火できるのは充分に変態

ただ困ったことに一人謎の炎使いが存在する。
その名はクラウザー、ヴォルフガング・クラウザーである。
彼が使うブリッツボールはどう見てもファイヤーボールそのものであり、
何か道具を使っているようには見えない。
半裸で闘うのを信条としているクラウザーが燐を使っているとは思えないのだ。

ではなぜ彼は炎を出せるのかと資料を紐解いたところ、
故新声社の餓狼伝説の謎にこう記述されていた。

●ブリッツボール
「気」を炎の球とし、投げる技。
シュトロハイム家流の「気」を操る方法を用いたもの。


どうやらシュトロハイム家の気は特殊らしい。
やはり半裸にマントは伊達ではないのだ。