考察 なぜこうも世界観が違うのか?
如月流の関係で月華の剣士が龍虎〜餓狼〜風雲以前のストーリーとして
関連性があることは判ったが、しかしどうにも違和感があるのも事実だろう。
街の支配者、犯罪組織と戦った現実的な餓狼、龍虎等とは違い、
月華は初めから現世と死者の世界の間に地獄門という門があり、
その向こうは死者が住まう常世という世界がある……
といったオカルトなところからストーリーが始まっているのだ。
この世界がどう龍虎〜餓狼〜風雲に繋がって行くのだろうか?
しかし現実の世界でもかつては鬼、妖怪が跋扈していたとか――
神話と呼ばれる時代があったとか――
そのような現代では想像も出来ない時代があったという話があるのもまた事実。
必ずしも月華から龍虎〜餓狼〜風雲への繋がりに問題があるというわけではないだろう。
地獄門を護る四神はどこへ行ったのか?
地獄門そのものは?
龍虎〜餓狼〜風雲の世界でもそれらは存在しているのかも知れないし、
月華の時代に何かしら事件が起こり、すでに存在していないのかも知れない。
その実体は今や歴史の影に埋もれ、誰の記憶の中からも消えていってしまったのだろう。
しかし突然生まれて来るという四神の力を持った子供は、
何かしらの能力を持った人間として
龍虎〜餓狼〜風雲時代にも登場している可能性がないとも言えない。
例えばあまりにもソックリな青龍、楓とロック・ハワード。
楓 |
ロック |
髪の色はともかくとしても、瞳の色まで全く同じだ。
そしてロックの父、ギースはサンダーブレイクや雷鳴豪破投げ等、
青龍の力とされる雷の力を使っていた。
とすれば自然にギースの技を使い始めたというロックがいずれ雷を使い出してもおかしくはない。
暗黒の血の覚醒に怯えるロック。
実はその力は暗黒の力ではなく四神の……?
なんてことも有り得ないとは言い切れない…… かも知れない。
オカルトと言えば餓狼3のキーとなる秦の秘伝書も十分オカルトであるため、
やはり龍虎〜餓狼〜風雲の世界でもこのような超常的な現象は起こり得るのだ。
不死身の肉体を得る、死者が肉を得るといった秘伝書の伝説は
地獄門の伝説に密接していると考えてもおかしくはないし、
崇秀、崇雷の意識を支配する先祖の霊、空龍と海龍は、
あるいは常世の思念だったと考えることも出来るだろう。
結論 まるっきり違うとも言い切れない
一見して世界観の違いはあれども、やはり月華はSNK正史の一角なのである。