考察 骸羅はなぜ指が六本あるのか?
人間の指は通常五本に留まっているというのは何人も疑わぬ常識だが、
斬サムをやっているとそこに大きな違和感を生じさせる絵に遭遇する。
どうだろう、一見ただのムサ苦しい半裸坊主だがその指の部分をよく見て欲しい。
六本ある。
しかしこの状況は稀であり、普段はきちんと五本。
そして続編の天サムでは常時五本で安定している。
これは何なのだろうか? 骸羅は指が増えたり減ったりする生物なのだろうか?
そこでこの謎を解明するためにムサいだろうが骸羅をもう一度よく見て欲しい。
やはりムサい。
しかしこの姿…… 誰かを連想させないだろうか……?
この姿…… 身に纏ったオシャレな数珠……
数珠!?
王虎(ワン・フー)!
なんと骸羅の武器である数珠は多少サイズは違うが
王虎の数珠そのものではないか。
残念ながら斬サムでは消えてしまった王虎だが、彼の魂はこんなところで生きていたのだ。
もしや骸羅の不気味に増える指とも関係が……?
謎の核心に迫る前に、あるピアニストの話をしよう。
そのピアニストは天才的な才能、技術を持っていたが、
小さな体躯が災いし、ある曲を演奏するには指が短く、届かなかった。
そこで彼はなんと手術を決行。
指の付け根を削り、見事その曲の演奏を可能としたのだ。
そのピアニストは今は野球で秘打などを出しているらしい。
私はこの話が骸羅にも当てはまるのではないか? と考えた。
骸羅は天才的な格闘技の才能、腕力を持っていたが、
武器格闘界のサムスピで生きるには殺傷力があまりにも足りなかった。
そこで骸羅は六本目の指召喚を決行。
指を六本に増やし、見事
投げハメを完成させた。
どうだろう? こう考えれば指を六本にしている事に対する理由になる。
ではどうやって指を増やしたのか?
それの鍵が
王虎の数珠である。
サムスピ界を投げハメで生き抜くためにどうしても六本目の指が必要だった骸羅は、
中国中を駆けずり回って偉大なる先人王虎と接触。
漢を欲する王虎に漢比べ、互いに自慢の毒舌比べを持ちかけた。
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「この××が! ×××るぞ!!」 |
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「んどら、うっとうしい! 貴様のツラは見ているだけでヘドが出るわ!
消滅せぇ!!!」 |
そして打ち解け合う二人の漢。
骸羅はいずれ王虎が中国統一に乗り出す際は必ず駆けつけると約束し、
王虎も朋友の証として愛用の数珠を骸羅に手渡したのだ。
そしてその数珠を身につけた骸羅には王虎の魂が宿り、
それが六本目の指となって稀に発現するのである。
つまり、
結論 六本目の指は王虎
←王虎
その後、六本の指を以って投げハメを極め猛威を振った骸羅だったが、
やはりどうにも気味が悪いため祖父の和狆に頼んでか、
あるいは自ら数珠を徐霊し、天サムでは指五本のまま闘うことになった。
しかしそのため生命線の投げハメが使えなくなり、
一気に弱小街道をひた走ることになったのだから王虎の力は偉大だったと言えるだろう。
尚、真サムで王虎が渡したはずの数珠を持っているのは、
気味が悪いうえに役立たず(なんでみんな刃物なのに俺は
数珠で闘わなあかんねん!)
という迷惑なだけの数珠を骸羅が返したからと見るのが妥当である。