COMIC ORIGINAL SCENE
第肆話 「変わりゆく心 変わらぬ心」
アスカが子供の頃の夢を見る。その頃のまま、変わらない二人。
アスカとシンジ。
だがレイの出現により、二人の周りは確実に変わりつつあった。
いつもの昼食にトウジがいない。
彼の昼食はいつの頃からか、洞木ヒカリの手作り弁当となっていた。
羨ましいケンスケの頭にふとアスカの顔が浮かぶ。
走り去って行く友人達。
誰かを好きになる度に、一人ずつバラバラになって行く。
そう呟いたカヲルの調査に当たった加持だが、彼の正体は掴めなかった。
そして、レイはついにアスカにシンジのことが好きだと告げる。
また、一人になる。変わらなければいつまでも一緒にいられるのに、
自分から一人になって行く。
寂しげにまた呟いたカヲルの目はずっと遠くを見ていた。