SCENE 29 戦闘
第参話 「光の世界 闇の音」
ヒカリの命を自分の手が握っている。
それを重く知るトウジが鬼気迫る形相で使徒に拳を打ち込む。
このために生まれて来たレイは悲痛な表情で使徒をナイフで引き裂く。
シンジが相対していたのは原作での最強の使徒、ゼルエルだった。
薄鋼のような鋭利な腕が初号機へと伸びる。
誰のために戦うのか、迷いの隠せないシンジの動きは鈍かった。
そこへ矢の如く現れ、シンジを庇う白銀のEVA。
そして使徒の腕をまるで布のように引きちぎった。
「大丈夫かい シンジくん!」
カヲルの声にハッとするシンジ。足を引っ張っていることを自覚する。
皆のために、皆と戦う意志を固めるシンジを見たカヲルは瞳を閉じ、嘆きの表情を浮かべた。
集中出来ないのはアスカも同じだった。
あるいはシンジ以上に迷いの晴れないアスカ。
苛立ちのままに使徒へと突撃するが、それはあまりに危険だった。
咄嗟に駆け込むシンジ。だが、その眼前を塞いだのはいつかの、光の巨人――
第七章 最後の戦い
レイが射撃し、アスカが得意の飛び蹴りを浴びせる。
トウジは
「ワイのパンチはコンクリも打ち砕くんや!」の雄叫びと共に拳を打ち付け、
シンジは使徒を
ヘッドロックで組み伏せていた。
衛星軌道上の使徒は羽のあるカヲルの量産機がバッサバッサと宇宙まで飛び、殲滅。
圧倒的な強さを見せるEVAチームだが、その時、シンジの前に光の巨人が輝いた。
SCENE 30 光の巨人に包まれる
第参話 「光の世界 闇の音」
アスカとレイの悲鳴に包まれ、巨人の中へと引きずり込まれて行くシンジ。
そこでは幼き日の自分が同じ年頃の少年、渚カヲルと遊んでいた。
時間が流れ、母と帰れず泣きじゃくるアスカと一緒に帰ると言うシンジを、カヲルは引き止める。
「僕と一緒にいれば君の望む世界をあげるよ――」
だが、シンジは一緒に行こうと手を差し伸べる、アスカの手を取った。
彼の、誰よりも一番に出て来る大事な名前はずっと変わらず、一つしかなかった。
第七章 最後の戦い
何かよく解らんけどユイの声に話し掛けられて入ったらゲンドウに追い返された。
内容はすっからかんだが、想像するに光の巨人は原作世界との扉で?
向こうの自分と向き合ってるんじゃないかな?