考察 なぜパワーウェイブで額に傷が出来たのか?
暗黒の帝王、ヴォルフガング・クラウザーの額に痛々しく刻まれた傷跡。
これはテリーとアンディの養父、ジェフ・ボガードによって付けられた傷である。
かつてジェフが舞の祖父、不知火半蔵と共に武者修行の旅を続けていた頃に、
まだ少年ながら冷酷なまでの強さを誇るクラウザーと激突。
その闘いの中で追い詰められたジェフが放った起死回生のパワーウェイブが、
クラウザーの額に決して消えぬ十字の傷を残したのだ。
だがここでひとつの疑問が生まれる。
なぜ地を這うパワーウェイブで額に、しかも十字の傷ができるのか?
これはおそらくカウンターだろう。
何かクラウザーが仕掛けたところで、低くなった頭部にパワーウェイブがヒットしたのだ。
そしてその際の異常な動きが十字の形の傷跡を生み出した。
頭を低くし、そして異常な動きを取る。
その技はこれだ。
結論 修羅忍道 破魔砂蜘蛛出してた
一見、クラウザーと何の関係もないように思うかも知れないが、
この砂蜘蛛氏が放っているのはその名の通り忍術系の技。
そしてジェフと共にクラウザーと闘った不知火半蔵も忍術使い。
ならばジェフを葬るに忍術を使うのも面白いと考えるのがクラウザー的な趣向だろう。
そして決定的なのが砂蜘蛛氏の放つ、技の前の呪文のような呟きだ。
凡羅破魅陀亜仏弟斗羅
ハンラ ハミダ アブテトラ と読むのだが、
これを解読してみると意外な事実が判明する。
半裸 はみ出す あ の毛 と か
凡羅破魅陀亜仏弟斗羅
半裸 はみ出す あの毛とか
これは
FC北斗の拳2で最終ボスを務めた砂蜘蛛氏の
後の世のボスたちへ送るメッセージだったのだ。
元祖ストリートファイター1のサガットより始まる、半裸が掟の格ゲーボス達。
1では上着を羽織っているもののリアルバウトでは見事な半裸を見せるギース。
龍虎外伝のワイラー。美形なのにあって半裸のKOF'97オロチ。
ワーヒーのギガスなどはもはや全裸と言っても過言ではない。これはやり過ぎてしまった。
当然、クラウザーもその伝統に従って半裸で闘いに繰り出すのだが、
その際に忘れてはならないのが
わき毛の処理なのだ。
砂蜘蛛氏は
「ボスキャラたるもの無駄毛の処理を怠ってはいかん」という
熱いメッセージをこの呪文に込めていたのである。
これにより各界のボスたちは先輩、砂蜘蛛氏への敬意を込め、
修羅の奥義を身に付けているのだろう。
ただ惜しむらくはそのカッコ悪さにより、
実際にゲームで使ったのが闘神伝のカオスなるマイナーかつ、
ボスでもないキャラだけだったということだ。
(C)武論尊・原哲夫/Coamix