1995 190M 
未体験のバトルが、君を待つ。
当時はNEOGEOの新作格闘と言うと、
ドラクエ、FFに迫る勢いの話題性を持っていました。
ファミ通では堂々と巻頭ページを勝ち取り、増刊ネオジオ通信まで発刊させ、
故ネオジオフリークでは誌運を賭ける創刊第二号で
並み居る人気シリーズを押しのけて風雲が表紙の座を勝ち取りました。

そして全ての格闘ゲーマー達に見守られながら発売された風雲黙示録は、
そのまま見なかったことにされ、その存在も無かったことにされました。
その話題に触れようものなら誰もが俯いて口をつぐみました
目に涙を浮かべました。

そのためここでゲームの内容に触れることは出来ません。
風雲黙示録は隠蔽されるべき存在なのです。表に出てはならない存在なのです。
その辺は察して貰いたいものです。
ただ一言だけ許されるのならば、あまりに未体験すぎでした
とだけ…… それだけ言い残しておきます。さようなら……

PICKUPブーメラン

ショー・疾風
ブーメラン
日本/20歳
185cm/78kg
自慢の赤胴と巨大ブーメランが眩しい主人公ハヤテ。
まったく新しい格闘技の風雲拳を使う。
その極意は実戦空手とブーメランの融合だが、
このゲームでは斧でも投げたら戻って来るのでブーメランの優位性はない
というかそもそも空手とブーメランの融合に
意味があるのかが疑わしく、
そして背景のブーメランに祈りを捧げる老人も奇怪すぎる。
なぜこの二つでなければならないのか。一体何が風雲なのか。なぜ祓ってるのか。
その疑問に答えるための道はひとつ!

風雲拳入門だ!

ハヤテは主人公らしくオープニングデモに出ずっぱりなのだが、
頭の悪そうな笑いを浮かべる獅子王をバックに
うおぉぉぉ――っ!!と吼えるシーンがあまりにもうるさく
ほとんどのゲーセンで音声をカットされていた。

しかし、極稀に音声がONのままのゲーセンもあり、
充分店の外まで響くハヤテの雄叫びが耳に届くと「ここは漢の聖地だ」と称えられ、
自然と店内に足を運ばせたものだ。
しかしだからと言って風雲をプレイするわけではなかった。

マックス・イーグル
ヘラクレスアックス
アメリカ/25歳
198cm/113kg
主人公のライバル的存在で美形のポジションに位置するキャラが、
このようなムキムキレスラーだという事実に驚きを隠せない。
それ以前に斧を振り回すレスラーなど危険すぎる。正直、怖い。
モータルコンバットかスプラッターハウスに出たほうが良い。

牛頭(ゴズウ)
カギ爪
不明
190cm/85kg

オッス! オラ ゴズウ!

馬頭(メズウ)
カギ爪
不明
190cm/84kg
ゴズウとは兄弟で色違い。近未来忍者らしい。
サムスピの不知火幻庵と同じ技を使うが、
ただのパロディで世界は繋がっていないはず。
後の仙人が餓狼と繋いでしまうのでそれだけはヤメて頂きたい。
メズウステージで動かずにいると突然ピラニアが出てきて噛まれる

キャロル・スタンザック
ジムナス・ボール
フランス/19歳
168cm/51kg
新体操と合気道を融合させたまったく新しい格闘技ジムナスアーツを使う。
新体操で斧レスラーとどう闘うのか。想像すると何かグロいモノが浮かぶ
またこのゲームは龍虎の拳に倣い脱衣KOシステムが搭載されているのだが、
この娘は脱がずに必要以上にムサい男衆のみが脱ぐ
SNKは一体何を考えているのか

ニコラ・ザザ
パワー・フリスビー
ロシア/12歳
160cm/50kg
自分で開発したパワープロテクターで700倍のパワーを得たらしい子供。
それは強すぎるんじゃないのか

マルコ・パリャドリッド
マジック・アイテム
スペイン/27歳
210cm/75kg
本名はマルコ・パリャ(以下略)だがジョーカーと呼ばれる男。
普通にイロモノしているが風雲の中ではその普通さにむしろ癒される。
癒し系イロモノというまったく新しいジャンルのキャラ。

中白虎(チュン・パイフー)
炎の杖
中国/82歳
162cm/48kg
若りし頃にテリー・ボガードから貰った帽子を愛用する老人。
風雲と餓狼の橋渡し役を演じるキャラだ。亀仙人のじっちゃんではない。
テリーのエンディングには度々子供が出て来るが、その中に彼もいたのかもしれない。
そう考えると夢が広がるが、
使う技はジョーのタイガーキック。
しかもメガドラ版
本人も格闘家を志し、無敗のままに引退。テリーに負けず劣らずの伝説を作った。
そして今は仙人をやっているらしい。
そんな簡単に転職できるものなのか仙人は。
そもそも重要な橋渡し役がこんなじいさんで良かったのか?

ゴードン・ボウマン
スタン・トンファー
アメリカ/38歳
200cm/200kg

ファイナルファイトに出てた気がする

獅子王(本名不明)
ソード・オブ・レオ
不明
205cm/128kg
怪しい仮面で素顔を隠し、グローブの上からソードを握る風雲界のカリスマ。
ボクシングと剣術という風雲拳以上のミスマッチ格闘技を使うが、
やはりどう考えてもこの組み合わせはマイナスだ。(剣を握り難い)

しかし、そのいかつい容姿にドラえもんのような丸い手というギャップは
より一層、獅子王のカリスマ性を高めていると言えよう。
NEOGEOCD版サムスピRPG出演や、
KOFのストライカーとしてもその存在の大きさをアピールした。
風雲黙示録の舞台となる獣神武闘会も彼が開催したものであり、
風雲拳と獅子王があってこその風雲シリーズと言えるだろう。
獣神などになりたいのは彼とライガーだけだとは思うのだが。
またこの獅子王は実は影武者であり、
本物の獅子王は背景の銅像である。
昔買った光るキン消しのようだ。
そして影武者を倒すと像を中から叩き壊し、
高笑いと共に真獅子王が現れる。

なぜ自分の城を破壊するのか。
なぜそんなところに隠れているのか。
いつから像の中にいるのか。
影との戦闘中ずっと像の中にいたのか。

その辺が彼をカリスマたらしめている所以だろう。
ふはははは!

にしてもやたらと2メートル超えのキャラが多い。


空耳黙示録

▼今、最強のCDデビュー

確かにこの雄叫びがあれば最強のデビューになるだろう。

ばるぱんさー画伯