考察 チュンは誰なのか?

ロックとチュンの関連性は認められない。
それが先の考察の大前提だったわけだが、
ここにひとつ大きな接点が見つかってしまったとあれば、このような疑問が沸いて来る。

チュンは一体誰で、一体何者なのか?
チュンが伝説の狼から帽子を貰ったと宣言している以上、
彼は餓狼世界と風雲世界を繋ぐキーパーソンであり、
間違いなく旧世代のヒーロー達と何らかの接点を持った男なのだ。



基本線としては、チュンはテリーと遊んでいた無数の子供達のひとりで、
その際に青い帽子を貰ったということになるのだろうが、
この説での最大のネックはその帽子がテリーのではなく、青いということだった。

そこであるいは不破氏に頭巾を貰ったという論調が活発になっていたわけだが、
疑惑は餓狼“伝説”正史の最終幕であるREALBOUT餓狼伝説のエンディングにおいて
草むらで野宿させる生活力ゼロの保護者にジャンバーをかけられ、
何の疑問も持たずに眠る幼きロック・ハワードの頭上に、半ば無造作に、ポツンと置かれていた。



RB餓狼ED



…………




青い


結論 チュン=ロック

いやそんなはずはない。それは信じたくない。信じるわけにはいかない。
そもそも名前が違うではないかと思われるかも知れないが、チュンは仙人である。
かつての名は“ロック・ハワード”であろうとも、
仙人としての戒名が“チュン・パイフー”である可能性も否定出来ないのだ。
いや極めて高いのである。

いやいやそれ以前に中国人のチュンとアメリカのロックでは
人種が違うではないかというご指摘もあるかも知れないが、彼は仙人である。
人種、国籍を偽る程度造作もないことだろう。

これによりチュンがロックであることはほぼ確定し、
風雲世界は餓狼MOWから65年程度経った未来、2070年以降ということになった。
これでは風雲ストーリーの『21世紀前半』という謳い文句から外れてしまうが、
男の子は少々外れるくらいが元気があって良いのである。

よって先の考察を覆す形になってしまったが、
謎のままに終わった餓狼MOW後の展開としては、
ロックは格闘家として活躍した後、無敗のままに引退。
ギースの遺産解読後は深山に篭り、伝説の炎の杖の所在を突き止め、
さらに仙人になる秘術を得、相手をニワトリにする秘術までも得、
名を変え、国籍を変えチュン・パイフーとなったのである。

その後はそのまま山に篭り、得た仙術を極め、
21世紀に生きる不敗の仙人として風雲世界を牽引したのだ。

-TAKUYA-画伯
同一人物

とうに会社が滅んだ遠い未来でも、
ロック・ハワードは世界を繋ぎ続ける夢の配達人だったのである。

koya画伯