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実際は“PLAYMORE”とは関係なく、むしろ旧SNKからの許諾で
マーベラス社が開発しているので旧SNK寄りの作品ではあるのだが、
一応、発売されたのが旧SNK倒産後なのでここで軽く触れておこう。
というより、暗黒時代を語るにおいてこれより他に適切な作品はない。
2002年元旦にGAMEBOY ADVANCEで発売になったこのEX1、
何が悪かったのかと聞かれても何もかもとしか答えようがないのだが、 |
PS版KOF'95をさらにあやふやにしたようなゲームだった。
実はこのゲーム、発売前の期待値が何気に高かった。
というのも当時の携帯格ゲーはハードの制約上、ディフォルメせざるを得ないというのがあったのだが、
このEXはNEOGEOそのままの頭身で美麗なスクリーンショットを見せてくれたのである。
今にして思えば、それが返っていけなかった。期待させてしまったのだ。
ただ正月早々ク●ゲーを掴まされただけでも憤慨ものなのに、さらに加えてバグまみれ。
所詮は携帯機と自分を慰めようにも同時期に発売のスト2Xは非常に出来が良い。
……
詐欺だ。
そう感じた被害者達がマーベラスの掲示板に押し掛けるもサポート体制まで悪く、
結局、ユーザーの怒りに火を注いだ挙句に掲示板が閉鎖されるという騒動が起こった。
酷い正月である。
と、ここまではEX1の話で、PLAYMOREの許諾で同じくマーベラスから発売された続編、
THE KING OF FIGHTERS EX2 HOWLING BLOODは旧SNKスタッフが加入した成果がてき面に表れ、
携帯機でも充分に遊べるKOFが誕生した。
遊び心ややり込み要素にも満ち溢れ、娯楽としてレベルの高い名作である。
ちなみにこの作品、ストーリーアドバイザーとして
KOFのノベライズで知られる
嬉野秋彦氏が招かれているのだが、
招かれたうえで村八分にされるという謎の待遇を受けてトラウマになったらしい。
大勢で一つの物を作るというのはつくづく大変である。
ゲーム中のストーリーがアレな割に公式ストーリーのテキストだけは異様に凝っているので、
この辺が氏のお仕事だったのだろう。“嬉野小説っぽい”ので恐らく間違いあるまい。
これは一応KOF正史に含まれる外伝ストーリーのはずなのだが、実質なかったことになっているようだ。
PICKUP
DARK |
葉花萌
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SNKファンのアイドルにして現在はSNKファンの教祖である
あのチバレイ女史がボイスを担当しているEXシリーズのヒロイン的キャラクター。
EXシリーズのオリジナルキャラは何気にデザインが秀逸で、
本シリーズの新女性キャラが相次いでコケたこともあり、黒咲壬羽共々参戦希望の声があったりする。
肝心のボイスの方は極端にセリフが少なく、短い掛け声を3つ4つ録るためだけに
わざわざチバレイを呼んだのかと思うと、やはりEXはどこか違うゲームなのだと実感せざるを得ない。