1998 539M 
闘いが俺を強くする。
今回もライン間の攻防がさらに改良され、基本は2ラインの初代REALBOUT、
ただしスウェーライン上での防御は可能といった形になりました。
上段対スウェー、下段対スウェーに対する
上半身無敵、下半身無敵のライン移動攻撃も追加され、
ちょっとしたじゃんけん要素も加わっています。

REALBOUTの最終形態だけあって完成度はとにかく鬼高。
コンビネーションの画一化問題が解消されて
間合いやゲージの有無などで使い分けが必要となり、
またコンビネーション連続技に偏ることなく通常の連続技を使った方が
良い場面も存在するなどマニアも納得の出来になりました。
通常技キャンセルフェイント技で技の隙を消して〜みたいなマニアックさも最高。
ここに餓狼は完成したと言って良いでしょう。

が、いい加減もう飽きとんじゃあ!
ここまで焼き回しされちゃあもう新鮮さの欠片もありゃしない。
KOFと違って声とBGMまで一緒だし。

一応、完全新キャラが二人、後にKOFにも出場する香緋(シャンフェイ)と、
そのまま闇に葬り去られたリックが登場するものの、
いい加減もう飽きたんじゃあ!

位置付け的には“RB餓狼の2”のようですが、
ストーリー展開は特になしで死亡済みのギースも普通に登場。
前作は悪夢、今回は秘伝書の幻といった設定で無理矢理姿を見せてくれます。

由画伯

というかもう演出自体が皆無で余計なモノは全てカットされており、
一本目の勝ちポーズや勝ちデモなんかもカットしているので
異様にテンポが良い反面、休む暇が皆無なので疲れることこの上なしです。
一秒でも回転を早くさせてインカムを…… ということなのでしょうか。

と言ってもつまらないわけじゃない、むしろ久々にやる分には最高のRB系なので
お気に入り度はそれなりに高くなりました。
細かいこと言えば避け攻撃がAB同時になったのは気に入らないけどね。
完成度が上がった分、昔の餓狼が持っていた好奇心をくすぐられる
蛇足システムが存在しなくなったのが残念です。

フクドット師

PICKUP狼
リック・ストラウド
 
決め台詞 アオ――――ンッ!

NEOGEO最後の(?)濃くてカッコイイキャラ。
往年の濃い輝きを放つその姿に惚れぬはずがあるまいて!
カッコイイボクサーというのは実に貴重なジャンル。
リズミカルに体を振りながらネイチェブアメリカン特有の雄叫びをあげるリックは
使っていてとても気持ちの良いキャラだった。
そして潜在能力、ハウリング・ブルの雄叫びはさながらアパッチの雄叫びのようだった。
ウララララララァ――――ッ!!

時代は完全に萌え路線、コスプレイヤー狙いだったにも関わらず、
濃い新キャラを投入してきた餓狼は
最後の最後まで硬派であったぞぉぉ――――っ!!

ちなみにイラストの顔が非常に怒っていますが、
このゲームは全員信長の野望並に怒っているので彼が特別なわけではありません。

あず画伯

リアルバウトJOE伝説2



キミらは怒りすぎ


キデ画伯